「なにかおかしい。この町になにかあるのか?」
健太が言った。
健太は一人で町中を歩いている。しかも人気のない静かな場所を。
「母さん。」
健太は丸みの小さいペンダントを開き、お母さんの写真を見ている。
「俺、間違っていたのかな?母さんは、どう思う?」
健太は少し寂しい感じに言った。
少しずつ歩いていく。静かな町並みを一人で、歩いてく。
「俺はここに来てよかったのかな?母さん。ここに来れば母さんの事なにか分かるかも知れないって思ってたけど…。」
健太は心にそう深く思った。
見たことがないある神社にたどり着いた。
「ここは、一体?」
健太はゆっくりと歩いて神社の鳥居をくぐろうとする。この鳥居は健太よりも高さが低い。
しかし、
「うわっ!」
ものすごい力で健太を鳥居から弾き反した。
「なんだ!今のは?」


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