電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「君たちには信じてもらえないさ。みんなよりも前のこと。」
市役所の専務がボソッと口に挟んだ。しかし、4人は気付かなかった。
「まあ、いいだろう。」
誰かが話してくる。
「颯太。」
「まだ初めてなんだ。今回は多めに見てやろうよ。」
方肩を叩き、笑顔で見送る颯太。
「しかし、なんでまた?あんな常識はずれの子供達を放っておいていいのか?また、何仕出かすか分からないぞ。」
市役所の専務の人が言った。
「いいんだ。まずはこのまま………。」
颯太が言った。
――――――
私はこんな事実は知らない。ただ、反省はしていないだけ。これしか私には分からない。
「美希?どうかした?」
智美ちゃんが話しかけてきた。私は考え事をしていたからびっくりして、
「あ…!ううん、何でもないよ。大丈夫。」
「そう。それならよかった。」
智美ちゃんが笑顔になって言った。