電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

ちょっと機嫌悪そうに。
「考えた事あるけどさ、アイツ絶好とかすると、向こうから負債請求してくるんだ。」
「ホントに？へー…やっぱり」
「やっぱり？やっぱりって？」
「だって、クラス中でその話で持ちっきりだもん！健輔ってなんか駅向こうの健太って人とやり合ったんでしょ？駅向こうの小６年に絡まれそうになった事あって、もう、怖かった」
「そんな事が？知らなかったな。じゃあ、健太はある意味その学校のボス」
「そうかもね……あ、誰か来る、じゃあ、また明日バイバイ」
「ああ、じゃあな」
誰かがくる足跡に気付いた愛海はすぐさま教室から出て行く。
ガラ、と扉が開く音がする。愛子先生だ。
「あ、なんだ、忠君ね。早く帰りなさい。校舎しまっちゃうから。」
と、愛子先生が言った。
「はーい。」
と忠は言って、教室から速やかに出る。すると、