電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「分かってるよ、でもさ、どうして愛海がこんな情報知ってるんだ？」
と、愛海が言った後、忠が言った。
「言わなかったっけ？私智美からいろんな話を聞くの。智美はいろんな情報を素早くキャッチするからね。ホント、あるいみネットワークね」
と、愛海が言った。
２人がいる場所は、放課後、誰もいなくなった教室だった。夕日が窓からさし込み、オレンジ色に染まっている。
「あ、ありがとう」
忠は言った。
「いいよ。別にお礼なんて。そう言えばまだ言ってなかったよね。助けてくれてありがとう」
「ああ、この前の。別にあれはただ、周りからの目線の事を考えたら…」
愛海が言った後、忠が言った。
「なんでさ、健輔ってヤツ、女心って分からないんだろうね？だってさ、最近ストーカーしてるんだよ！ホントあり得ない！！よく一緒にいて平気だよね。絶好とか考えないの？」
愛海は言った。