電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「その可能性は高いかもね。この情報はまあ、5割、半分の人たちが知っている話だから、可能性は低くはないかも」
咲恵子さんが言った。
「で、そのエメラルドをどこから、うば…いや、取り返してくればいいの?」
智美ちゃんが言った。
「リトルロボの居場所が分かればいいんだけどね」
咲恵子さんが言った。
すると、突然フジミおばあちゃんが立ち上がって、タンスの1番上から引き出した。
その中から、あるCDみたいなものを取りだした。そのCDのラベルには“プログラムソフトDGR”と書かれてあった。
「それ、何?」
智美ちゃんが言った。
「これは、特定の人物を追跡するためのドルフィン・グレード・ローシングというソフトで、全ての人物を追跡できるプログラムじゃ」
フジミおばあちゃんが言った。
「そんな物騒なもの、どこから入手してきたの?」
咲恵子さんが言った。