電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「1億3400万件」
「え〜。」
私とフジミおばあちゃんが言った。
「多分、それだけ市役所の信頼を疑っているってことよ」
智美ちゃんが言った。
「で…でも、それって市役所の人も黙っていないんじゃないの?」
私が言った。すると、
「黙っていられないわよ!」
と後ろから声がした。
「お姉ちゃん!」
智美ちゃんが言った。後ろには咲恵子さんが帰ってきていた。
「今日、その話で会議しっぱなしだったわ。全く一体誰がこんなことを?」
と、咲恵子さんが言った。
「もしかしたらルーグスの仕業かもしれんの…」
「ルーグス?ルーグスってあの?」
と、フジミおばあちゃんが言った後、咲恵子さんが言った。
「ちょっと待ってよおばあちゃんとお姉ちゃんで話進めないでよ。私たちにも分かるように教えて!」
智美ちゃんが言った。