電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「もう、お母さん、そんなんじゃないって!!さあ、こっち」
すると、智美ちゃんは畳のある一部屋を案内した。なんか、奇妙は像ばっかり。いわゆる、悪趣味なものばかり。キツネのようなパンダの様な。蛇(へび)っぽいけれど…ミミズ?私はキョロキョロとあたりを見渡した。すると、
「来たかね?」
とフジミおばあちゃんがふすまの扉を開けて、座布団を下に敷き座る。すると、智美ちゃんも2枚座布団を持ってきて、私に1枚渡し、2人とも座る。ちなみにお互い顔合わせで。
「うん。で、おばあちゃん。話って何?」
と、智美ちゃんは言った。
「うむ。美希ちゃん。実は先日、電界倶楽部を立ち上げたじゃろ?」
「は…はい。智美ちゃんが会員1番で私が2番って…」
私はフジミおばあちゃんが言ってきたので、そう答えた。
「実は、今回も倶楽部を立ち上げようと思う。しかし、今日もわしはパスじゃ」