電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

「この学校。チョークの代わりにチョークペンで書くの。覚えておいて」
「は…はい」
私は小さな声で返事をした。
すると、話は聞いていなかったが、台形の求め方だった。確か、（上底＋下底）×高さ÷２だったはず。だから…。
私は問題を解いていると、智美ちゃんと、健輔君のバトルが始まった。
健輔君は、そのあと、智美ちゃんに竜巻を出現させるし、そのあと、健輔君の周りにイタイ棒で突き刺すし。そのあと、智美ちゃんの周りに岩の雪崩を起こしたり、健輔君の周りに臭いガスをまいたり…。もう、めちゃくちゃ。先生もきっと分かっていたのだろうと思っていたけれど。そしたら、
「健輔！智美！」
大声で叫ぶ声に驚き、私はチョークペンを落としてしまった。
「こ、校長先生…」
愛子先生が言った。そうだ、よく見たら校長先生だ。
「２人とも、親に来てもらいます」
と、校長先生が言った。