電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「美希。ウィンドウから学生フォルダを選んで。そうすればサーバーにいけてお便りがコピー出来るから。」
「分かった。ありがとう。先生から何にもなかったから。」
私は言った。
「愛子先生は忘れん坊でドジっ子だから気をつけて。」
智美ちゃんが言った。でも、私は思った。何に気をつければいいんだろう?
そして、コピーしてみると、妖怪たちの伝染病についてだった。
気になったところは、これかな?〔最近、ペットの妖怪たちを狙って伝染病を流行らせようとしている人たちがいる。しかも、その菌は見えないうえに、人にまで感染するといわれている恐ろしいウイルス〕だという事。そして、どのような症状なのかも分からないという事。
私は、デンタの事を考えた。でも、私が心配しても何か変わる訳でもない。私がしっかりしなくちゃ!って。そう、思ったけど。自信がないのも事実。