「別に大丈夫です。確かに思い出せないところもありますが、暮らすための必要な記憶はあるので。今のところ本当に困ったことはないので。」
「そうか、うちの孫が本当に迷惑をかけたな。ほら、誤りなさい。」
「ごめん。」
健太郎君は頭を下げたのだが、すぐに上げた。
そのあと、健太郎君はスタスタと急ぎ足で、帰って行った。もう、私たちからは姿が見えなくなっていた。
「もし何かあったらこちらから連絡するよ。それじゃあ、」
おじいさんもゆっくりと帰って行った。よく見たら、このおじいさんは杖を持っていた。でも、何だろう。私の記憶にはその杖が誰かももらいものだという事が頭の中を過(よ)ぎる。
―――――。
そのあと、もう、すっかり暗くなった時。デンタは無事という事で、智美ちゃんから薬になるメタリと呼ばれる札を1枚もらい、デンタに優しく張り付けた。すると、スーッとしみ込むように消えて行った。
「そうか、うちの孫が本当に迷惑をかけたな。ほら、誤りなさい。」
「ごめん。」
健太郎君は頭を下げたのだが、すぐに上げた。
そのあと、健太郎君はスタスタと急ぎ足で、帰って行った。もう、私たちからは姿が見えなくなっていた。
「もし何かあったらこちらから連絡するよ。それじゃあ、」
おじいさんもゆっくりと帰って行った。よく見たら、このおじいさんは杖を持っていた。でも、何だろう。私の記憶にはその杖が誰かももらいものだという事が頭の中を過(よ)ぎる。
―――――。
そのあと、もう、すっかり暗くなった時。デンタは無事という事で、智美ちゃんから薬になるメタリと呼ばれる札を1枚もらい、デンタに優しく張り付けた。すると、スーッとしみ込むように消えて行った。


![BAD THE LIFE 3 [終]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.777/img/book/genre12.png)