電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

夕日が真っ赤に燃えるような感じで少しずつ沈んでいくのが分かるかのようだった。そして、4人はその夕日を見つめながら―――。
「どうしたの?美希。さっきから黙って…?」
「智美ちゃん。なんか緊急連絡が来ようとしていたみたい。」
私はそのウィンドウを見せる。すると、咲恵子さんが、
「もしかしたら、誰かが送ろうとして、間違って中止させたかもね。で、送り主は?」
「えっと…デンタ?デンタだ!」
「え?デンタが何で緊急連絡を?」
「わかんない。」
私と智美ちゃんが話していると、
「ちょっと、デンタって何?人間?」
「ああ、ほら、美希に妖怪をペットにした犬型の妖怪。結構可愛いの。とくに瞳と模様がね。」
智美ちゃんが簡単に説明する。
「ああ、その妖怪の名前ね。意外と地味ね。」
「そ…そうですか?」
私は言った。