電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

すると、凄まじい青い火花が飛び散り、空中へと空高く伸びて行く。そして、暗い雲が渦を巻き、その渦を巻いた雲の真ん中から、竜が下りてくる。
そして、健太のそばで、片膝座り(?)。
「マジかよ…。本当に…ここで…呼び出すなんて…。」
「よし、エレグーガ。俺と信太を乗せて、あいつのところまで飛んでいってほしい。」
すると、ターコイズブルーの竜はうなずき、体を低くし、背中に乗れるようにする。すると、信太は、
「もう、いい!」
「信太?」
すると、信太はたまりにたまった言いたい事をぶつける。もう、我慢の限界のようだ。ずいぶん前からこのような事を繰り返してきたのだろう…。
「俺は、もうたくさんだ!健太。お前一人で続けてくれ。お前にはついていけない。嫌なんだよ!」
「何、今さら言ってんだよ。俺達で“世界”を…。」
「勝手にしろ!!」