電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「まあ、いいさ。まだ、手が無い訳じゃないからな。よし、信太。ちょっと一緒に来い!」
「え、俺も一緒に行くの?」
「当ったり前だろう!さ、早く!」
健太と信太(しんた)、2人がある場所へ向かっていく。



私たちは図書館にいた。たくさんある資料室で私たちは探していた。でも、咲恵子さんは秘密と呼ばれる図書館データサーバにアクセスして、情報を探していた。私と智美ちゃんは地道に本を探している。すると、私は気になっていた事を智美ちゃんに尋ねる。
「ねえ、ちょっと気になったんだけど。」
私は聞いた。
「何、美希?」
「咲恵子さんて智美ちゃんのお姉ちゃんなんだよね。」
「うん。それが?」
「なんでお互い争った感じなの?」
「ああ、そういうことね。私のお姉ちゃんとはライバル意識的な感じかな。」
「仲良くはならない?」
「うーん。どうだろう美希には兄弟がいないから難しいかもしれないけど。上が頭がいいと、自分は恥ずかしくなるんだよね。だから、こっちも負けじとなるの。」
「そうだったんだ。」
ちょっぴり兄弟が欲しくなった私だった。そして本を探すわたしたちだった。