電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

その時、またあの記憶が、

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「美希や、おいで。」
「おじいちゃん、今行く!」
幼い私はおじいちゃんの所へ喜んで歩いてく。
すると、後ろの方から黒い影が2人を包み込もうとしている。
怖がる私。
「逃げるんだ!」
おじいちゃんは必死な声で、私に叫ぶ。
「おじいちゃんは?おじいちゃんも逃げようよ!」
必死におじいちゃんの服を引っ張る。しかし、おじいちゃんは動こうともしない。


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「まただ…。」
「美希、大丈夫?凄い汗。今日暑い?」
「あ…ううん大丈夫だよ。ちょっと頭が疲れたみたい。」

「ところで、メラコリって何?」
「うーん、簡単に言えば、キラキラしてる普通の宝石かな。なんか高価ぽいけど、安価みたいな宝石。」
「なるほど。で、そのメラコリはなぜか高く取り引きされている訳ね。」
「そういうこと。」
私と智美ちゃんは神社にいた。