人間みたい…いや、人間だと思うほど、手や足もあり妖怪詐偽(さぎ)【詐偽…人を騙して高い金などを奪う行為のこと】みたいな感じで子供たちを騙しそうだ。
「…これが黒い人の正体?」
私は智美ちゃんに言った。
「うん。手足もあって、人間と同じように立つ。でも、人間には無いものを、黒い人は持ってる。」
「黒い人にしか無いもの?」
「…そう。」
智美ちゃんは、そのまま別な本を探しに席を立ち、本棚からある一冊を取り出してきた。
「これは?」
私はその本に指を指(サ)した。
「この本に昔の事が書いてあるの。」
「ねぇ、昔むかしって言ってるけど、何かあったんだよね。皆が驚くようなことが…。」
私は智美ちゃんに聞いた。でも、智美ちゃんはなぜか言いづらそうだった。
「―――私も知らなかったんだけど、お母さんに聞いたら、昔にあったこと、覚えてないんだって。」
「…これが黒い人の正体?」
私は智美ちゃんに言った。
「うん。手足もあって、人間と同じように立つ。でも、人間には無いものを、黒い人は持ってる。」
「黒い人にしか無いもの?」
「…そう。」
智美ちゃんは、そのまま別な本を探しに席を立ち、本棚からある一冊を取り出してきた。
「これは?」
私はその本に指を指(サ)した。
「この本に昔の事が書いてあるの。」
「ねぇ、昔むかしって言ってるけど、何かあったんだよね。皆が驚くようなことが…。」
私は智美ちゃんに聞いた。でも、智美ちゃんはなぜか言いづらそうだった。
「―――私も知らなかったんだけど、お母さんに聞いたら、昔にあったこと、覚えてないんだって。」


![BAD THE LIFE 3 [終]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre12.png)