電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「晃君は生きてるわ。ただ、そんな話しは誰も知られていないようだけど。」
「どういうこと?」
私は少し不安になり、智美ちゃんに聞いた。
「もしかしたらだけど、多分、晃君に真似した妖怪かもしれない可能性が高いって予測が考えられるの。」
智美ちゃんはそう言うと、ホームページのソフトを立ち上げ、あるページにアクセスした。その名前は『妖怪大図鑑』というサイトだった。
「これ。」
そう言って見せてくれたのはキツネ型の妖怪【コンネー】だ。
「コンネー?」
「キツネ型の妖怪は何でも変身する妖怪が多くて。特に野生の妖怪はね。」
智美ちゃんはそう言って、ホームページを下へスクロールし、詳しい情報のあるページをクリックした。
「“コンネーの仕業事件多発”?この記事に…。」
「よく、あったのが人間に変身して騙す事件。妖怪は昔、人間に化けるなんて考えられなかった。」