「妹。りなの場所へ。」
それしか言わなくなった。もしかしたら坂上先生が言っていたことは本当なんじゃないかと、思えてきた。
「確かに…。」
私は小さな声で言った。でも、晃君は聞いてはいなかった。
しばらく歩いていくと、町がおかしくなっていった。途切れていて、家を除いてみると、平面。つまり、壁じゃない。紙みたいに薄い。
「ここは?…ねえ、晃君、君は本当は…。」
私は恐る恐る晃君に聞いてみた。
「そうだよ、僕は今は生きていない。ゴースト、つまり、妖怪。―――僕は妹の居場所がただ知りたかっただけなんだ!…でも、妹と離ればなれになって。」
「ここは違う世界なの?いつもの雰囲気とは全く違う。」
「そうだよ。ここは亡くなった人が住む世界、死神世界。通称、死界。」
「え!」
「お姉ちゃんはそれを知ってきたんでしょ?」
私と晃君の間に嫌な空気が流れ込んだ。
それしか言わなくなった。もしかしたら坂上先生が言っていたことは本当なんじゃないかと、思えてきた。
「確かに…。」
私は小さな声で言った。でも、晃君は聞いてはいなかった。
しばらく歩いていくと、町がおかしくなっていった。途切れていて、家を除いてみると、平面。つまり、壁じゃない。紙みたいに薄い。
「ここは?…ねえ、晃君、君は本当は…。」
私は恐る恐る晃君に聞いてみた。
「そうだよ、僕は今は生きていない。ゴースト、つまり、妖怪。―――僕は妹の居場所がただ知りたかっただけなんだ!…でも、妹と離ればなれになって。」
「ここは違う世界なの?いつもの雰囲気とは全く違う。」
「そうだよ。ここは亡くなった人が住む世界、死神世界。通称、死界。」
「え!」
「お姉ちゃんはそれを知ってきたんでしょ?」
私と晃君の間に嫌な空気が流れ込んだ。


![BAD THE LIFE 3 [終]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre12.png)