電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

一体何が原因なのか。もしかしたら別な原因があるのかも…しれない気がした。
でも、そううまくはいかない。私はそう心の中に思った。だけど助けたい。助けてあげたい。私は見捨てることは出来ないから。
すると、晃君がある壁とにらめっこをしているかのように、立ち止まって、そこを動こうとはしなかった。私は、
「晃君!」
と、呼び止めた。
「あ、美希お姉ちゃん。ごめんなさい。勝手に移動して。」
「ううん。無事だったから安心した。ところで、晃君、何を見つめているの?」
そう、私が聞くと。晃君は指を指した。私はその方向を見ると、扉があった。カギ穴のような形をしていた。
「これは?」
「僕を…呼んでる!?」
「え?」
「りなが…僕を…呼んでる。」
そう言いながら、カギ穴みたいな扉へと歩いていく。私は嫌な予感がしたのが、晃君に、