でも、来た道を戻っても姿はなかった。
すると、
「あれ?美希さんじゃない?」
「あっ坂上先生!」
私は言った。
「そう。探しているの。」
坂上先生が言った。
「はい。晃君って言うんですけど。」
「もしかして、長谷 晃(ハセ ヒカル)って名前じゃない?」
坂上先生がそう言ったけれど、私はみよじが分からない。あの記事にも、みよじは書かれていなかった。普通は書くはずなのに。
「実は、みよじは分からないんです。」
「そうよね。記事にも書かなかったのにね。」
「わざと…なんですか?」
「ええ。ご両親が隠してほしい、マスコミにも取り上げたくない、だから、市役所から直々に記事を伝えたの。でも可愛そう、2人そろって…。」
私は驚いて、坂上先生に問いかける。
「2人そろって…?」
「……、晃君と妹の美波(ミナミ)ちゃん。2人同時に亡くなったの。場所も同じで。」
坂上先生が切なそうに言った。
すると、
「あれ?美希さんじゃない?」
「あっ坂上先生!」
私は言った。
「そう。探しているの。」
坂上先生が言った。
「はい。晃君って言うんですけど。」
「もしかして、長谷 晃(ハセ ヒカル)って名前じゃない?」
坂上先生がそう言ったけれど、私はみよじが分からない。あの記事にも、みよじは書かれていなかった。普通は書くはずなのに。
「実は、みよじは分からないんです。」
「そうよね。記事にも書かなかったのにね。」
「わざと…なんですか?」
「ええ。ご両親が隠してほしい、マスコミにも取り上げたくない、だから、市役所から直々に記事を伝えたの。でも可愛そう、2人そろって…。」
私は驚いて、坂上先生に問いかける。
「2人そろって…?」
「……、晃君と妹の美波(ミナミ)ちゃん。2人同時に亡くなったの。場所も同じで。」
坂上先生が切なそうに言った。


![BAD THE LIFE 3 [終]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre12.png)