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「そうか。」
私たちは全てのことを話した。
「結局、妖怪の仕業までは突き止めたけど、見つからなかった。ビリケンってやっぱりそう簡単にはいかないかな?」
智美ちゃんが倒れ込んで深くため息をする。
「そう言えば、フジミさんは何か知っていますか?ダイスコードを。」
「ダイスコード?はて、知らないな。」
「そうですか。」
「なんかさ。見知らぬ男に言われたんだって。ダイスコードを知っているか?って」
智美ちゃんとフジミおばあちゃんの話しているなか、私は撮った写真を見ていた。



黒い車で駐車場の地下で携帯電話で話しているあの男性。
「何!知らないだと。」
「はい。女の子に話を聞いても、知らないとのことです。」
「本当に隈無(くまな)く探したのか?」
「探しましたよ。あっ!そう言えば、リーダーが言っていたペットがいませんでした。」