でもなぜだろう?なぜか聞き覚えがあるはず。そんな感じがした。
「実はお前は知っているはずだ。ダイスコードを。」
「え?ダイスコード?」
「美希何か見つかった?」
智美ちゃんが走ってここに戻ってくる。
「智美ちゃん。」
「…?誰、この人。」
「それが、知らないの。見るからには警察の人じゃないんだけど。」
「確かに、怪しいわ。」
智美ちゃんはその男性をくまなく観察した。
「ねえ、ダイスコードって知ってる?」
「ダイスコード?なにそれ?」
「彼が言っていたの。なんかそのダイスコードを知らないかって。あれ?いないわ。」
「いつのまにか逃げたのね。きっと。まあ、おばあちゃんに報告しましょう。」
「うん。」
私は変な感じが頭を悩ませていた。でも、きっと考えすぎなのかも。そうに違いない。私と智美ちゃんは撮っていた写真を見せることにした。