「何で２つに割れていたんだろう？これじゃあ中身のデータも読み込むことが出来ない。」
智美は言った。
「もしかしたら、これが狙い？でも何で？」
智美ちゃんが言った後にあることを思い出した。そう言えばおばあちゃんはある日こんなことを言っていた。
『貴重な物を盗もうとする悪人がいるから、とても大事な物はしっかり頑丈態勢にしておくことを忘れないようにな。』
―――あんなことを言っていた。もしかしたら、このＩＣチップには悪人が狙いたがる秘密があったのかも。智美はそう確信した。
「でもな。証拠がないと信じてもらえないし。証拠ってどうやって見つければいいの？」
智美ちゃんは言った。



私は妖怪図鑑サイトを使って検索をし始めた。いろんなキーワードを入力してみるが、見つからない。
【一飲み】【巨大】【犬】片っ端から入力してみた。