私はそう思ったが、フジミさんには到底言えないかも。あの感じじゃ言ったら直ぐに言い返されちゃう。きっとそうだ。
私は“呟き”をそれぐらいにして、被害者の現場をよく見ることにした。しかし、
「何にも後がない。」
私は言った。つまり、食われたというよりも、飲み込まれた可能性がある。しかし、人間を一飲みだとすると、余程大きいのかも知れない。私は想像しただけで寒気がした。私はもう少しよく探してみることにした。



バッドにチャック式の袋にさまざまな私物が入っていた。
「これが持ち物だよ。」
物取締役係が言った。
「ありがとう。」
智美はカバンに目がいき始めにカバンから見ることにした。
「特に怪しいものは見当たらないわね。」
智美はカバンのなかをよく探すが、見つからない。
「これは?」
智美が見つけたのはICチップだった。しかし、もう2つに割れていた。