電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

階段を降りたら、もうお母さんもお父さんも起きていた。
「おはよう。」
そう言って私は洗面所に行った。



朝食も食べ、里美ちゃんの家に向かう。
そして当分歩いたところに、フジミさんがちょこんと立っていた。
「うわっ。もう待ち構えている。」
私は言った。
「美希。いやミキタン。」
フジミさんが変な言葉を言う。
「あの、今のダサい名前は?」
「お前さんのニックネームじゃ。」
「へ?」
私は肩の力が凄く抜けた。「もう、困らせ過ぎないでよ。もう!私が変にみえるじゃん。」
「で、電解倶楽部入部か?」
「うーーん。それは、なんと言うか。」
私はおどおどし、迷っていた。参加しない方が自分にとっては良いものか?それとも、入部したほうがいいのだろうか。
「じゃあ、体験してもらおう。」
とフジミさんが言った。すると、ポケットから新聞紙の一枚を取り出した。