電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「あれ?もしかして気付かなかった?今まで。」
「え?今までって…。」
私は呆然となる。
「小型化のパソコンにメールが届くんだよ。バーチャルフォンはただの電話だけ。だから通話が無料なんだよ。それが法律で決まっている。もし、メールが出来るようにして無料だったら、法律違反でその会社は終わり。つまり、潰れるって訳。」
「それじゃあ、まさか私のパソコンに……。」
「多分だけど私のメールも見てないよね。あのときから。それと五年間分の未読メールがたくさん。」
私は急いでパソコンを開き、電源を入れた。そしたら直ぐに点き、未読メールをダブルクリックしてみた。すると
「な…何コレ?」
私は知らず知らずのうちに未読メールが1000件をはるかに越え、余裕で2000件も届いていた。当然里美ちゃんの未読メールも。しかも数件。