電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「急に話しかけて来るなよ。びっくりするだろう。」
「あ、ごめん。別に驚かすつもりはなかったんだけど。」
女の子は開いていたウインドウを素早く消し、
「…お前、名前は?」
突然名前を尋ねてきた。
「え?…僕は桐山正志(キリヤママサシ)。君は?」
僕は少し動じていたけどあえて顔の表情に出さないようにして、普通に答えた。
「私は…、私は藤山明日香(フジヤマアスカ)だ。それじゃあ失礼する。」
「変わった子。町も変われば人も変わってしまうのかな?」
正志は言った。…明日香。そう心に思った。僕はもう、夜になりそうだったがまだ日が出ているうちに伝えたい。急がないと、僕は大変なことになる。僕は数個のリバリビに気づかれないように注意して先を急いだ。


――――――
まだ、日は傾いていた頃。私は電界倶楽部のことで悩んでいた。あの時言った一言。