気付けば時刻はもう6時を回っていた。 「やべ、もう6時かよ…俺今日用事あって7時までに帰らなきゃなんねーんだ」 『え、まじ?電車通?』 窓の外を見ると薄暗い。 「いや、今日はチャリ!!悪いけど帰るな。龍ー、おーい龍ー」 そう言って江藤君は黒島を激しく揺さぶる。 「………んだよ」 黒島は眠そうである。 「今日兄貴帰ってくんだよ、お前どうする?一緒に帰るか?」 「………お前今日チャリ?」 眠そうではあるがだんだんと状況を把握できてるらしい。 .