『………あ』 「………は?」 下から聞こえてきた声は黒島の声だった。 「何々~?…げっ黒島」 皐月も下を見るとそう叫ぶ。 『な、なんでいんの?』 「ボール。こっち来たから」 そう言ってボールを見せる黒島。 「それよりあんま変なこと叫ばないほーがいいよ」 それだけを言ってグラウンドへ駆けていく。 .