「あーほんとだ」 今まで机で携帯をいじっていた皐月も睦の隣で校庭を眺める。 『野球ってさ、青春クサくない?』 「はあ?」 睦の言葉に呆れたように笑う皐月。 『あたし大っ嫌い。青春なんて』 「………あぁ、あのことか。まだ引きずってんの?」 『…別に』 皐月はチラッと横目で睦を見るが明らかに不機嫌そうな顔をしている睦を見てため息をついた。 .