大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「こうなったら、大国軍団の作戦を止めなきゃ!そして、天空の島に行って相手よりも先に願い事をするの。二人のね。」
リームさんはやっぱり言い出した。みんな分かっていた。そんな話をされて引き下がらないのがリームさんの所だから。

「準備をして、明日から出発じゃ!博司殿と正俊君もの。」
「はい。」
お父さんと冒険が出来る。夢にみたような光景。でもリームさんは
「明日じゃ駄目!今から行きましょ。」
「何を言ってるんじゃ!もう夕方じゃ!」
「いいじゃないですか!敵はもう動き出したんですよ。私たちも行かないと。」


なんか先が重いやられる空気でした。
僕たちは敵に勝つ事ができるのか。そんなことで心配だった。
「心配か?正俊。」
「大丈夫。ただねお父さんが生きてて本当に良かった。」
「…そうか。」
「お父さん?」
お父さんの顔が今度は何かを惜しんでいる顔になった。その顔は僕でさえ見たことがない表情だった。何かを隠しているみたいに。




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僕は外で涼んでいた。

「あれ?正俊君眠れないの?」
「リームさん。」
「なんかあった?…あっ!そうだよね。初めての冒険だもんね。」
「リームさん。」
「何?」