大陸の冒険 アダナレロと天空の島

〈西暦50X『この世界は現在150X年。』

午前09時35分頃
大型宝石店から総額5000万リラを盗み逃走。大国軍団か!?

――バータナの有名な宝石店カザナリマで店長の前で不思議な模様のついたボールを投げつけ気絶させ、その隙(すき)に金庫からお金を取り逃げたもよう。しかしその大国軍団は今だ捕まっていない。――〉


「ね。警察も大国軍団の仕業だって言っているみたいでしょ。」
「確かにそうだね。…お父さんはなんのことで捕まったの」
「そう言えばまだ聞いていなかったわね。」
「どうして?」
僕はしつこく聞いてみた。なぜお父さんが敵にさらわれたのか、何が目的なのか。僕は知りたい。お父さんをこんな目に合わせて平気でいられるなんて。
「それがお父さんね、知っているんだよ。」
「何を?」
三人で声を揃えて聞いた。
「ある場所に封印を開くための条件。」
「え!!」
僕たちは驚いた。あの僕のお父さんがある場所に封印を開くための条件を知っているなんて。またしーんとした空気が漂った。
「なぜそんなことを?」
僕は言った。
「天空の島に行くにはある島にある検査門を通って、天空の島に行かなければならないんだ。」