大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「それでこの世界に飛びうつったと。」
僕は気になるところを見つけて
「でも、お父さんは?元の世界のお父さんは?」
そう聞くとリームさんが答えた。
「大丈夫。一時的にお父さんが事故にあったことにしているの。」
「あったことにしているって本当は全くのデタラメ?」
「そういうことね。ところで博司さんは何しにここへ?」
「実は」
その話をした途端に急に顔が変わった。何か切ないことを心に抱えこんでいる用に見えたのは僕だけじゃなかった。リームさんも村長も顔を悲しそうになった。
「実はあることを言えっておどされて、言わないと正俊を地獄に突き落とすと…。」
「僕が地獄に突き落とされる?」
「誰かしらそんな事する敵は?」
「─―大国軍団!」
その時リームさんが驚いた顔になった。
「大国軍団!!」
「何なの?その大国軍団って。」
「何でもお宝などを手に入れる悪の手先よ。巨大国強盗悪軍団、通称大国軍団。ギリギリの盗みで大金を狙う悪たれよ。」
「どんなことをするの?」
「そう言えば、こんな記事があったはず。」
リームさんが戸棚から古い紙を一枚取り出して、僕に見せてくれた。物凄く古く破けている所もあり、字も見にくいけど重要な所は見える。