大陸の冒険 アダナレロと天空の島

イジメと言うものも全く感じない。なぜだろうと僕は今までずっと考えてきた。この世界はきっともしかしたら─―──


ワイングラスを揺らし口に注ぐ。

「連れてきました。」
「ご苦労。」
「離してくれ!ま正俊は無事なんだろうな。」
「ああ、無事だぜ。安心しろ。なんにも酷い目には会わせてないからさ。」

「本当なんだろうな。正俊に怪我をさせたら、私が許さないぞ。」
「分かった、分かった。約束する。その代わり、【あれ】を渡せ。」
手を差し出す黒い陰。
「ああ…分かった。約束のためだ。」
そう言って髭を生やした人が革カバンから取り出す。「これだろう。お前が求めているのは。」
「そうだ。これだよ。探し求めていた【あれ】だ。確かにもらったぞ。」
黒い陰はその【あれ】をくっつけて合わせている。
パズルのようにカチャカチャと組み合わせていく。合わさっていくと色が青から薄緑に変わっていく。【あれ】が様々な形に変わりパズルのように変化している。そしてピタリと合わさり
「合わさった……ダイヤリーバになった。」
「これで、開くことが出来るぜ。」
弟子みたいな黒い陰が話しかけてきた。そして【あれ】の固まりを持ち上げ