大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「何それは？」
「【フラフービーム】。様々な方向からビームを打てる札だよ。」
「これは？」
「１０枚セットで４００リラ。かな」
「高い！」
「大丈夫。金が足りなくなったらまた修行すればいいから。」
「なるほど。」
「札の無駄遣いはしないでね。札を使うには限度があるから。」
そうだ。札には買ったぶんだけ制限がある。無限に使えるわけじゃない。無駄遣いもしないほうが得なわけだ。
「あたしからのおすすめは、フダバームよ。ここに来たら必ず買う札。」
リームさんがアドバイスみたいな事をしゃべりかけ始めた。
「これはどんな効果が？」
「これはね、怪我をしたときに直してくれる回復札よ。」
「回復か…。」
「重要でしょ。」
僕はリームさんと一緒に回復札【フダバーム】を買った。バラなら４５リラ、１０セットなら４００リラだったから、残りの４００リラを使い、札を買ったのだった。


僕たちは街の外に出ていた。買い出しは終わったけど、ちょっと疲れた気分になった。初めての人と話すと疲れるのはなぜだろう。不思議な気持と変わった気分の混じり合いの気分。



なんかこっちに来てから楽しい平和な毎日を過ごしている。変わった出来事はまだ起きていない。