大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「気のせいじゃない。今の短い修行でも特訓の成果が現れるのじゃ。」
「なるほど。」
「じゃあお金。」
「えっ?」
そう言って村長は封筒にお金を入れて僕に渡した。
「これは…。」
「修行した結果じゃ。札を買いに行ってきな。」
「買い物!?」
「この先へ進むと大都市に行くことが出来るの。」
「へえ。」
「今日は遅いから明日行きなさい。」
「はい。」と僕と美代子さんは声を揃えて村長に言った。

─―──

次の日僕たちは村から出ていた。そして僕たちは北へ進んでいた。
「以外と遠いんだね。大都市って。」
「そう言えば大都市の名前まだだったね。北にあるのが〔ムーナイ〕。月がきれいに見れる場所なの。」
「月がきれいに見れる場所…。」
「そう。私にとっては心が癒される場所。月がとても大きくて、月明かりも美しいの。」
「そんなに大きいの?」
僕はだんだん興味が出てきた。美代子さんにもっと詳しい話を聞きたくてもう少し聞いてみた。
「もう近くに月がある感じになるの」
「へえ。」
会話が弾みながら北へ歩いていった。周りには古い遺跡みたいな物がたくさん広がっていた。砂に埋もれている物あったり、崩れている物もあったり