大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「どうしよう。そうだ!もう一枚あるはず……ない。」
なかった。あれは一枚しかなかったのだ。僕はまた呆然としていた。どうやって戻るのか、その方法を考えていた。
「残りの札は5枚。方位磁石みたいな札は分かったけど、他の札はどんな効果があるんだろう?」
僕は試しに一番気になる靴マークの札にしてみることにした。
「もしかして靴に張るのかな?」
僕は思いきって自分の靴に張ってみた。すると靴が光り足が勝手に走り出したのです。どこに行くさえ分からないのに。自分の足がつりそうで、骨が折れそうに感じた。
「うわわわ………。」
僕は物凄いスピードに押されて声が震えていた。
そして、足が止まった。その反動で僕は転んだ。ヒザや腕をおもいっきり当たり怪我をした。


─―修行終了後
「大丈夫?」
美代子さんは消毒札を僕のヒザや腕に張った。
「痛!!」
僕は物凄く痛くて叫んだ。悲鳴もあがった。
「村長!まだ正俊君には難しかったかもしれませんよ。」
「そうかもしれないが、やってなんとなく分かっただろう。」
「何がですか?」
美代子さんは村長に聞き返した。
「札の使い方じゃ。」
「そう言えばなんか使い成れた気がする。気のせいかな?」