何かを踏んだ音が聞こえた。
「もしかして…」
ズトーン


僕は落とし穴に引っ掛かった。
「痛ったーー!」
洞窟にその声が響いた。どこまでも山びこのように響いた。
僕はもしかしたら、罠に引っ掛かりやすかったりしてなんて不安そうになった。


「ここ橋がない!」
美代子さんが叫んだ。
「そうだ。これを使えば…。」
取り出したのは普通の白い札ではなく、黄色い札だった。
「バーブリジ!!」
そう叫んだとき黄色い札が光だし透明な道が向こうの入り口に繋がった。
「これで通れるわ。」
美代子さんは順調に進んでいる。
ところで他の皆さんは



「こっちか?」
「いやあっちだろう。」

迷路で迷っていた。他の人と出会いながら…。
ケンカしたり仲間と争ったり休憩をしたりいろいろやりたい放題な感じだ。
―─―
僕は頑張って罠に引っ掛かりながら進んでいたため体はボロボロ状態。
体力もなく腰かける。すると石が沈み僕は下に転び落ちていく。
「うわわわわわ……。」

シーンとした空気が漂う。僕はまた気絶していた。何が起こったことさえ分からなかった。ふとまたゆっくり目を開けるとそこには木の札が置いてある鳥居を見つけた。