「さあ、村長から盗んだ願いのカギを返せ！」
「返せ！」

「フフフ…。」
「何がおかしい？」
「お前らはバカだな！」
「なんだと！」
「下をよく見てみろ！」
言われた通りにみんなは下をよく見てみた。
「これは！」
下にはラクガキみたいな模様が書かれていた。
「これはデスマジ！」
「デスマジ？」
「デスラートマジカルの略。」
「そうだ。コイツはデスラートマジカル。時限魔法なのだ！」
「時限魔法？」
「この魔法はある決まったときに発動する。」
「決まったとき。」


物凄い光が僕たちの周りを囲み、模様の線が赤や青・緑など様々な色に光り―─―


ドカーン


凄い爆発と一緒に煙が黙々と上がっていた。
どのくらい経ったのだろう。多分気絶していたかもしれない。村長は大丈夫なのだろうか？

「正俊！正俊！」
誰かが声をかける。
「う…うん。」
ゆっくりと目を開けるとそこには美代子さんがいた。「大丈夫？」
「あっ！美代子さん！」
僕は立ち上がり、周りを見渡した。
「みなさんは？」
「みんな気付いて、今怪我を直してるところ。」
医者みたいな人が札魔法で直していた。みんなは苦しそうだった。出血は出ていなかった。