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あれから数日がたち、僕は普通に学校の日々を過ごしていた。
なんにも変わった事もなく、平和みたいに過ごしていた。
何か知らないけれど、友達が急に増えた。偶然かもしれない。でも僕の実力でもない。


あれは夢だったのだろうか。でも、ガタナさんが授けてくれた一枚の普通の札。未だに残っていた。
あれはきっと現実だったのかもしれない。


リームさん。ビートズさん。セイミさん。そして、優しかったガタナ村長。
ガタナ村長は僕を助けてくれた。
結局、僕は記憶を閉じ込めたままだった。未だに誰も信じてはくれない。


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僕はあれから出会った事、みんなとおしゃべりしたこと、などをノートに書こうと思った。
しかし、なぜか現実だった事を全ては書けなかった。
なぜだろう。全て記憶しているのに、書くことが出来ない。謎は深まるばかりだった。