「皆さんに願いを決めてほしいのです。大黒軍団は大きなひとつにまとめてしまいましたが、本当は小さくても十分に願いが叶うのです。でも、大黒軍団はそこには気付かなかったようですね。」
アダナレロが言った。
「じゃあ、ジゲオールが使ったのは、結局大きくても小さくても良かったのに使ったから大黒軍団的には損をした。というわけになる。」
僕は言った。
「何だ。欠片をまとめるほど効果が言い訳ではないんだ。」
お父さんが言った。   「皆さんでそれぞれ決めましょう。残り9個。」
電竜、アダナレロが言った。




僕らはあれからみんなで願い事を決めた。そして、人それぞれ願いを叶えた。
リームさんは、家族に会いたい。ビートズさんはかっこいい剣を。セイミさんは大好きだったオカリナを。ガタナさんは今後を考えて丈夫な杖を。ミスケさんは老眼防止のためメガネを。ヒサマさんは大金、じゃなくて町の復興のための資金を。
みんなそれぞれ願い事を叶えたんだ。みんな喜んでた。もしかしたら頑張ったごほうびなのかも。‥‥‥違うか。



僕とお父さんはどうしたかって?