大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「？？？。もしかしてあなた達は知らなかったんですか？」
電竜が言ってきた。
「どういうこと？だって、茂男君は人間の世界からやってきたはず。」
僕は言った。
「そうだよ。だって覚えているぞ。」
仁志君が言った。
「まずは、そこから騙されているみたいですね。」
「騙されてる？僕たちが？」
「ええ、まず、成男は偽りの名前。シゲオールが本名で、大黒軍団のリーダーです。リーダーなのは皆さん知っていると思います。で、バンダイもシゲオールの双子の弟です。名前はバンダイですが。」
電竜が説明を始めた。
僕らはもう、うなずくしかない。しかもシゲオールは双子。
「そして、あなた方、人間の世界から来た二人は、すべてシゲオールの企み。そう、記憶を自分で植えつける、そういう計画を立てて、二人に本当はいないはずなのに、いるように記憶に加えたのです。」
「つまり、俺たち二人はシゲオールの作戦にはまってた、という事か。」
仁志が言った。
「じゃあ、もしかして記憶を操作？」
僕は言った。
「そう。実はすべてがシゲオールの計画だったのです。」
電竜が言った。
「は？じゃあこの冒険は？」
リームさんが言った。