大陸の冒険 アダナレロと天空の島

─――
「正俊!正俊!」
誰かの声がした。
「大丈夫!?」
「お母さん?」
僕は目が覚めた。周りをみても無事に戻ってきたことを確認する。
「呼んでも返事しなかったから、心配になって見に来たのよ。」
僕はお母さんにもなんか迷惑をかけていたみたい。
でも、あの人に質問でも聞いておけばよかったかな?と後悔している。

「今日は平日?」
「今日は日曜日。久し振りに出かけようと思ってね。」
「そうなんだ。」
僕のお母さんは写真好き。特に自然関係の写真をよく撮る。昔、僕が小さかったときまだお父さんが生きていたころにお母さんは一眼レフカメラのトリコになったことがある。最近はデジカメで写真を撮っているけど、なぜかプリント機がない。僕はお母さんに
「プリント機買わないの?」
って聞いたら
「めんどくさいから。」
なんて言葉を返したから驚いた。簡単な操作もあるよ。なんて言っても、デザインが可愛くないからとか…。お母さんは以外とみんなと感覚がずれているのだ。
そんな事がありながら僕はあんまりお母さんと出かけたくはなかった。


結局僕は出かけていた。お母さんのウルサイ話をずっと聞きながら。僕は耳を押さえなが