大陸の冒険 アダナレロと天空の島

そんなことで裏目に出たような気分だった。でもそれを出来るだけ自分の心にとどめて戦いに挑んでいた。
「ねえ。ところで前には進まないの?」
僕は言う。
「あっ!」
みんなが一斉に驚いた。
そうなのだ。みんな戦いに夢中で前に進むことを忘れていたのだ。敵の数もいつの間にか数十体を越えて身動きさえとれなくなっていた。
「どうするの?前に進まなきゃ意味がないじゃない!」
リームさんが言うと、ビートズさんが
「お前が言うなよ!みんな一生懸命なんだよ。俺だって、正俊だってセイミだって二人だって!」
「あれからガタナさんとミスケさんの事を『二人』って呼ばれてる。」
と僕はお父さんに言った。そしてお父さんが
「別にいいんじゃないか?二人は戦いに集中しているから聞いてないよ。」
と言った。お父さんまでもが『二人』と読んでいる。ビートズさんの影響なのかもしれないと、僕は思った。
「これからどうする?前へどう進むの?」
お父さんが言った。
「こうなったらボムで攻撃しましょう。」
セイミさんが言った。そして、僕はセイミさんに
「ボム?」
と聞き返すと、