大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「アダナレロ」
「え?」
「ちょっと待って!アダナレロって、神の存在なの?言葉じゃなくて?」
僕は驚きながら言った。
「実は、アダナレロにはいくつか言い伝えがあるんだ。まずひとつは、神という存在。」
「神。」
お父さんが言った。
「天空の島に願いのカギを探し続けていた偉いかたなんじゃ。それで、正俊君が持っている願いのカギ。それがその証拠。」
ミスケさんが言った。
「そのカギを封印して戻すことによって、この世界は平和に保たれるんじゃ。」
「それで、冒険しているもんね。」
「もうひとつは、支配者。」
「支配者?」
お父さんが言った。
「そう。この世界を支配しようと企んでいた人。昔、この世界を自分の思い通りになるように世界征服を狙っていたんだ。」
ミスケさんがいた。
「じゃあ、もしかして僕らが倒そうとしている人って…。」
僕は不安になった。
「そう、アダナレロじゃ。」
「「え!」」
お父さんと僕は同時に驚き、言った。
「仁志は弱点を探しているはずじゃ。うまくいけばな。」
「うまくいかないと、どうなるの?」
「間違いなくワシ等は即あの世いきじゃ!」