大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「私は、貴方のようなイジメられている人を、放ってはいけません。見捨てたら、イジメはエスカレートしていくでしょう。」
「イジメがエスカレート?――それは、ひどくなっていく。って事ですか?」
守り神が空を見上げて呟いた。
「自殺をしなければならなくなってしまいます。」
「!。じ…自殺!!」
「精神的に追い込まれた人は、このあと生きていく自信がなくなります。そうなったら、もう手遅れなのです。」
「手遅れ!?」
「――─私は守る力は悪の手先によって、奪われてしまったのです。もう日本のイジメは減少しません。」
「どうしたら、減少するんですか?」
僕は、この人を助けたいと思った。なんだろう。この不思議な気持。今まで感じたことがない、気持だった。

「悪の手先から願いのカギを取り戻してほしいのです。」
「願いのカギ?それは一体。」
「願いのカギは天空の島【アダナレロ】で封印を説いてほしいのです。」
「天空の…島…?」
「みんなが平和に暮らしている、穏やかな場所です。」
「いわゆる、天国ですか?悪いところや事件もない、平和な場所…。」
「それはちょっと違います。」
「?」
「イジメだけがない所です。」