大陸の冒険 アダナレロと天空の島

成男は素早く走りだし、天空の島に向かった。しかも巨大船に乗って。
「これでよし。」
「正俊。よく持っていたな。ニセモノのカギを。」
「うん。ふと思い出したんだ。そっくりなカギがあることをね。」
「あれ?私が持っているのは?…」
リームさんがポシェットからカギを取り出す。
「それは…世界入り口のカギじゃ。」
「え!?」
みんな固まった。頭の中が真っ白の状態になって。


「どうすんだよ!本物のカギを渡したじゃねぇか!」
ビートズさんが怒る。
するとリームさんは
「だって正俊君だって緊張していたの。誰だって怖い人の前で堂々としてられる?」
「ああ。出来るさ。」
「じゃあ、今度やってよね。」
言い合いしているリームさんとビートズさん。セイミさんと村長、お父さんが止めに入っていく。
その間に僕は仁志君の事が心配だった。
仁志君はぐったりと疲れているように見えた。
「仁志…君。大丈夫?」
「ああ。ごめんな、許してはくれないけどさ。」
「ううん。いいよそんなこと。でも何があったの?成男君って言う人物やおどされたって事も気になる。」
するとゆっくり立ち上がって話始めた。
「俺はこの世界に成男って言う