大陸の冒険 アダナレロと天空の島

思った。
だってセイミさんの調べでは仁志君が大国軍団の隊長をやっていることが分かった。なのにそれを違うと答えるなんて。何か別な答えを持っているのか。
「もっともセイミという奴に気付かない訳じゃない。」
「まさか、セイミさんが調べていたことに気が付いていたの!?」
「ああ。バレバレだ。」
すると僕の見間違いだろうか。仁志君が別の顔になっていく。すると仁志君がその場に倒れて見たことがない人が現れた。
「仁志君?…じゃない。君は一体誰?」
すると体力が限界そうな疲れ果てた声で、
「成男だ。俺にお前をイジメろとおどされた奴だ。」
「え?」
「噂になっていたイジメハンティ『イジメを相手にやらせようとする犯罪行為(こうい)※現実はありません。』だ。」
「この人が…イジメハンティ。」
僕は怖くなった。力もあり、強そうな外見。
「さてと、皆さん集まろうかな?」
「え!何をするの!」
「捕まった…というよりも自ら犠牲になった仲間たちだ!」
「え!」
後ろの赤いカーテンをめくった。そこにはみんなが縄で縛り付けられて、捕まっていた。
「みんな!」
「さて、取引をしよう。お前の持っているカギをエサにする。」