いるみたいな世界に。
「ところで大地の島には何があるの?」
僕は聞く。
「確か調べによれば、町や神殿、山があったりする…。」
ビートズさんが言った。
「他にもあるぞい。」
と、村長も言った。
「何?観光名所とか?それとも何か有名な場所?」
僕は言った。
「確かさ。大地の神殿とか、デゴル山とか、発展した巨大町のニースルとかあるよ。」
お父さんが言った。というよりも、ビートズさんが言った例えを直しただけだった。
「大地の神殿?それはどんな所?」
僕が聞くとお父さんは
「簡単に言うと、門だね。でも、大地の神殿の中は迷路って聞いたな。」
迷路と言えば、入り口と出口が一つしかない。行き止まりとかもあり、タイムロスなら持ってこいのゲーム。
でも、ズルをして壁に穴を開けたり、飛び越えたりして出口へ行こうとする人もいる。
そんなことをしても楽しめないのに、イラついて諦める人もいてもおかしくない。
ただ、これは紙の迷路じゃない。でもビートズさんは……。
「もうすぐで、大地の島が見えてくるはずだよ。」
とおじさんが言う。
すると目の前に茶色い色をした島が見えてきた。だんだんと目の前に迫(せま)って来る。自然もない、湖もない、あるのは砂漠、巨大な砂漠だけだ。