何だか、周囲から取り残された気分になって来た。
ひっそりと溜息を吐いた時、更なる歓声が会場内を飲み込んだ。
顔を上げてステージを見遣ると、ヒメ達が舞台の袖から出てきた所だった。
上手に、ウェーブがかった黒髪のギター。
下手にベースの陣くん。
中央後方に、前髪が長い茶髪のドラム。
そして――中央最前に、ヴォーカルのヒメ。
黒のボンテージパンツに、白いガーゼシャツ。
リボン結びにした黒いネクタイ。
腕を動かす度に音が響いてくるようなブレスレット。
濡れた様なブルーブラックの髪。
ヒメの魅力を生かした奇抜なメイク。
初めて見るヒメのそんな姿に、俺はあっという間に引き込まれた。
ひっそりと溜息を吐いた時、更なる歓声が会場内を飲み込んだ。
顔を上げてステージを見遣ると、ヒメ達が舞台の袖から出てきた所だった。
上手に、ウェーブがかった黒髪のギター。
下手にベースの陣くん。
中央後方に、前髪が長い茶髪のドラム。
そして――中央最前に、ヴォーカルのヒメ。
黒のボンテージパンツに、白いガーゼシャツ。
リボン結びにした黒いネクタイ。
腕を動かす度に音が響いてくるようなブレスレット。
濡れた様なブルーブラックの髪。
ヒメの魅力を生かした奇抜なメイク。
初めて見るヒメのそんな姿に、俺はあっという間に引き込まれた。


