何だか改めて、他人の存在を感じる。 俺だったら履かない、否、どこで売ってるのかも分からないような派手な靴。 ほんのりと残っている香水の香り。 トランクの上に、乱雑に置かれている服。 「……」 ヒメに貸した部屋の前に立って中を眺めていると、俺の部屋なのに俺のモノではない様に見える。 不思議な感覚だ。 一瞬戸惑ってから部屋に入り、ぐちゃぐちゃの服を畳んで並べる。 不自然な穴が空いてたり、鎖や安全ピンがついていたり。 俺には理解出来ないファッションだけど、きっと高いんだろうな。